患者数1000万人?!危ないドライアイ
涙(涙液)の不足で目の表面が傷つくドライアイは、約1000万人が悩まされているという現代病です。
とくに今年の夏は猛暑による過度のエアコン使用でドライアイの症状が強くなる人も多いようです。
さらに、パソコンの画面や携帯電話のディスプレーを見つめ続けているのもドライアイの原因になります。
目を酷使することの多い現代人にとって、ドライアイは身近な症状なのです。
目の表面は、まばたきによって常に涙が送り込まれます。
まばたきのおかげで目は潤いを保ち、乾燥を防いでいるのです。
ところが、何らかの原因で涙の量が減ったり、質が変わるなどして、涙が目の表面に十分行き渡らないと、「目が疲れる」「目がショボショボする」「目が乾く」といった不快感が生まれます。
これがドライアイです。
京都府立医科大の横井則彦准教授らの研究では、IT機器を使う会社員の3割、コンタクトレンズをつけている人では4割にドライアイが見られ、『疑い』を含めると実に4人に3人がドライアイという調査結果もあります。
推定患者数は1000万人以上といわれ、目を酷使する状況が多い現代社会で急増している、まさに現代病なのです。
それではなぜ、目は乾くのでしょうか。
「まず、まばたきの作用が重要です」と横井准教授はいいます。
安静時には1分間に平均15〜20回のまばたきをするが、読書時は10回、パソコンやテレビゲームを長時間続けていたりすると、その数は5〜6回と大幅に減ってしまいます。
この結果、「涙腺から分泌される涙の蒸発量がどんどん多くなってしまい、目の表面もどんどん乾燥していくのです」(横井准教授)。
さらに、涙の蒸発を加速させる大きな要因となるのがエアコンです。
今夏のような猛暑では、エアコンの風にあたる時間も長くなりがちです。
東京都港区の三井メディカルクリニックの三井石根院長によると、「高温多湿の日本の夏は、適度な外気の湿度が目を乾燥から守ってくれていた。しかし、エアコンが普及して低温・低湿の環境下では、目も乾きやすくなる。ドライアイ対策にはエアコンの風が直接当たらないように工夫して」とアドバイスされました。
他には、過度なストレスによって交感神経が緊張している状態でも、涙の分泌量が減ったり、まばたきの回数が減ってしまうことがあるそうです。
男性の場合は特に、単なる眼精疲労だと思ってドライアイに気付いていない人も多いようです。
横井准教授は「目の表面が乾いた状態だと角膜は傷付きやすくなり、視力の低下など、さまざまなトラブルのもとになります。日常的に乾燥感があり、目の痛み、まぶしい、かすむなどの症状が現われたら要注意です」といっています。
ドライアイの原因と治療方法はさまざまです。
まずは専門医を受診しましょう。
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